
スーパーやCMでよく耳にする「無添加」。
なんとなく「体に良さそう」と思っても、実際の意味や基準は少し複雑です。
ここでは無添加の本当の意味から、注意点、そして無添加を生活に取り入れるコツまで詳しく解説します。
無添加の本当の意味
「無添加」とは特定の添加物を使っていないという表現です。
ただし、ここで注意が必要なのは「完全に添加物ゼロ」という意味ではないこと。
例えば…
・「保存料無添加」=保存料は使っていないが、香料や着色料は使われている場合がある。
・「合成着色料無添加」=合成のものは使っていないが、天然の着色料は使っていることもある。
つまり、「何が無添加なのか」をきちんと確認することが大切です。
添加物の種類と役割
無添加を理解するには、まず「添加物ってどんなもの?」を知ることが大切です。
代表的なものをいくつか挙げます。
・保存料:食品を長持ちさせる(例:ソルビン酸、安息香酸Na)
・酸化防止剤:油や果物の酸化を防ぐ(例:ビタミンC、エリソルビン酸Na)
・着色料:食品を鮮やかに見せる(例:タール系色素、カロチノイド)
・甘味料:砂糖を使わずに甘みを出す(例:アスパルテーム、ステビア)
・香料:香りを強調する(バニリン、ミント香料)
こうした添加物はとても便利ですが、’’子どもや家族にはできるだけ自然なものを’’と考えて、無添加の商品を手に取るひとも増えています。
無添加を選びたくなる理由
無添加の食品を手に取る人が増えているのには、いくつかの背景があります。
・子どもに安心して食べさせたい
・添加物の摂りすぎっを避けたい
・素材の味をしっかり楽しみたい
・長期的な健康を考えて
特に子育て世帯では「将来の健康を考えると、なるべく余計なものを避けたい」という思いから無添加を選ぶケースが多いです。
無添加=完全に安全とは限らない
ここで気をつけたいのは、「無添加だから100%安心!」というわけではないということ。
・無添加でも、塩分や糖分が多い食品はある。
・添加物が使われていても安全性が確認されているものもある。
・「無添加」の表示はメーカーごとに対象
つまり「無添加かどうか」だけで判断するのではなく、全体のバランスを見て選ぶことが大切です。
無添加を生活に取り入れるコツ
無添加を意識すると、最初は「選ぶのが難しい」と感じるかもしれません。でも少しずつ取り入れていけば大丈夫です。
・よく食べる食品から:パンやジュースなど、日常的に口にするものから無添加に切り替える
・調味料から始める:しょうゆ、みそ、だしを無添加にすると、毎日の料理がグッと安心に
・宅配サービスを活用:コープ自然派など、無添加商品が揃っている宅配を利用すれば買い物が楽になる
まとめ
「無添加」とは、完全に何も添加していないという意味ではなく、特定の添加物を省いているという表現です。
大切なのは「何が無添加なのか」を確認し、自分や家族に合った選び方をすること。
・表示をしっかり確認する。
・よく食べるものから切り替える
・無理なく続けられる方法を探す
無添加を取り入れることは、安心感や暮らしの質を高める第一歩になります。
今日から少しずつ試してみてはいかがでしょうか。